Leica Infinity と Leica Cyclone 製品ファミリー間の相互運用性
Leica MS60 マルチステーション、GS18 I およびUAVで取得したデータは、LGSファイルとして直接 JetStreamEnterprise にパブリッシュできます
当社の後処理オフィスソフトウェアは、市場のニーズに基づいて継続的に改善され、進化を続けています。当社ではハードウェアとソフトウェアの両方に多くの投資を行い、製品間でシームレスに連携し、スマートに自動化するように開発し、ユーザーが計測データの取得からクライアントへの配信までのすべての段階において生産性を上げられるようにしています。当社のレーザースキャナーのソフトウェア製品群は、効率性とユーザーの生産性を向上させるために大きな革新を遂げてきました。幾つかの最高クラスの機能は、お客様のニーズと市場からのニーズに応えるために、Leica Infinity などの他の測量ソフトウェアとも連携するようになりました。
Leica Infinity は、測量者向けに設計された、ユーザーフレンドリーな地理空間オフィスPC用ソフトウェアスイートです。オフィス用のソフトウェアスイートは、トータルステーション、デジタルレベル、GNSS、および無人航空機(UAV)によって現場で取得したすべての計測データを管理、処理、分析、および品質確認をするように設計されています。新たな現場プロジェクトで計測をする場合でも、建設現場で杭打ちや墨出し用の設計データを準備する場合でも、Infinityはそれらのワークフローを支援します。
Infinity v3.3.1では、ユーザーは点群データをJetStream Enterprise サーバーにパブリッシュできるようになっただけでなく、MS60、UAV、および新たに発売開始した GS18 I GNSS RTKローバーで取得した点群データを、LGSファイル形式(Powered by JetStreamテクノロジー)で直接簡単にパブリッシュできます。生成されたすべての点群データを JetStream または LGS ファイルにパブリッシュすることで、ユーザーは、Cyclone REGISTER または Cyclone 3DR、CloudWorx、JetStream Viewer、TruView など、当社のレーザースキャナー製品全体でそれらのデータに普遍的にアクセスできるようになります。データの送信先に応じてファイルを変換する必要がなく、この普遍的にアクセス可能な形式でパブリッシュできるため、ユーザーは大幅に時間を節約できます。一部の業界標準形式とは異なり、LGSファイルと JetStream プロジェクトには、画像やジオタグなどを含むすべてのプロジェクトデータをサポートするという追加の利点もあるため、データ連携のために一部のデータが失われることはありません。
LGSファイルは当社のユニバーサルな3次元データプロジェクトのファイル形式で、非常に柔軟なフォーマットです。LGSファイルは JetStreamテクノロジーを利用しており、ユーザーは、Cyclone 3DR、CloudWorx、および JetStream Viewer を含む3次元データを扱う製品群から、点群データ、画像、補足情報(GeoTag、メタデータなど)を含むすべてのプロジェクトデータに、インポートやアップロードせずにに即座にアクセスできます。
LGSファイルを使用すると、Infinity のデータを JetStream Viewer に取り込めます。ここで、ユーザーはスナップショットやマークアップを作成し、フライスルーを記録して、プロジェクトの関係者と共有および共同作業がおこなえます。さらに、JetStream 2020.1のバージョン以降では、ユーザーはIFCおよびOBJモデルをLGSファイル内でビューアーに直接取り込み、背景の中でモデルがどう見えるか迅速にビジュアライズできます。このような場合、3次元の空間データは重要なコンテキストを提供し、地上でスキャンしたりモデル化したりするには広すぎるエリアの現場周囲を補足することができます。
LGSファイルは、Autodesk、Bentley、Hexagon PPM などの一般的な設計ソフト用のプラグインソフト Leica CloudWorx とも互換性があり、取得した3次元データから直接描画、分析、モデリングの機能をサポートします。LGSファイルと JetStream プロジェクトは、点群だけでなく、Cyclone FIELD 360、Cyclone REGISTERファミリー製品、JetStream Viewer で作成されたプロジェクト画像、ジオタグ、スナップショットまたはマークアップをサポートしているため、CloudWorx との併用に最適です。モデリングまたはCAD作成作業中にこの追加のプロジェクトデータを活用することで、ユーザーは取得した3次元データと、データ処理をおこなったチームから提供された現場の状況とメモを参照して、画像から切り離された点群データを操作するときに失われる可能性のある貴重なコンテキストを提供し、エラーの発生とやり直し作業を減らすことができます。
LGSファイルは、デジタル地形モデル(DTM)の抽出、建物のフットプリントのトレース、または縁石の抽出のために、Infinity から CloudWorxおよび Cyclone 3DR へのよりシームレスなパスを提供します。
または、Infinity から JetStream Enterprise サーバーに直接データをパブリッシュすることで、複数のユーザーが取得したデータにすぐにアクセスして、JetStream の強力な機能を使用して作業を開始できます。JetStream にパブリッシュすることで、複数のユーザーが同時に同じデータにアクセスできるため、不必要なデータの重複を排除し、すべてのプロジェクトデータが同期されます。JetStream は、ギガバイトのデータを各ワークステーションPCにコピーすることはせず、事務所にいる関係者や世界中の関係者がアクセスし、プロジェクトの共同作業を容易にします。
LGSと JetStream のパブリッシュ機能が追加されたことで、Infinity は、「現場から最終工程」までの全てのワークフローにおいて、より緊密に統合された形で作業を進められます。
より詳細な情報については こちらまでお問い合わせください。.
Eric Richie
Product Manager
Reality Capture Division